戯れに選ぶ年間ベスト10冊 昨年度ベスト10はこちら
2003年12月〜2004年12月までに更新したものの中から、ベスト10を選ぶ、という無謀な試みの2年目。
昨年も「無謀な理由」を書いたが、今年は別の理由がプラスされた。昨年、なにを思ったか「2002年12月〜2003年11月まで」としてしまったのに、今年は勝手に「1月〜12月」だと思い込んで、いままで(現時点で12月30日)きてしまったため、ひと月分多い! ま、今年は冊数が少ないのだが(95冊)。
今年も再読本は泣く泣く抜かし、一作家一作品(実は大嘘)にしています。
で、年間ベスト10はこれです!(1位〜10位ということではありません。トップの10冊)
1「香水」
昨年度、あちこちのベストにあげられていた作品。一年遅れは悔しいけど、ま、こういう風にべストリストを利用したことで、いい作品に出会えたってことで……
2 「Shadow Puppets」
いろいろ悩みましたが、外せませんでした。シリーズ内、エンダーが出てこない作品中のいちばんかもしれないと思っています。物語の広がりといい人物といい。
3 「博士の愛した数式」
さわやかな感動の一冊です。数学が嫌いなわたしでも読めたところがすごいかも(?)。
4 「虚空のランチ」
自分が書いたオススメ文を読み直していたら「読みなさい」と命令していた。というわけで、これを外すわけにはいかなかった。あ、いえ、ほんとにすごくいい本です。
5 「バイティング・ザ・サン」
ひさびさのタニス・リーは、やっぱりすごかった! かなりSFですが。
6 「妻の帝国」
2004年の収穫は佐藤哲也の作品との出会いです。一般には「異国伝」や「ぬかるんでから」のほうがオススメかもしれませんが、自分のベストはSFに走っていますが「妻の帝国」を。
7 「発掘捏造」
取材班の人間味の伝わってくるノンフィクション。書き方次第では、とてつもなく嫌な本になるところです。しかし、この本はそうじゃない。彼らの思いやりや気づかいがあたたかい。
8 「魔法使いハウルと火の悪魔」
映画の原作ですが、映画とは違うところで楽しさや、わくわく感にあふれた作品。ホンネをいえば、もっと原作に忠実な映画が観たい。
9 「グラン・ヴァカンス:廃園の天使T」
綺麗で残酷なSF。シリーズですが、まだTしか出ていません。そして、Tだけでもじゅうぶん楽しめます。SF好きなら、読まなきゃ損でしょう!
10 LOVE THAT DOG
かわいくって、ほほ笑ましくって、ちょっぴり泣ける。感動の1冊です。
番外
「猫舌男爵」
心苦しいが、「猫舌男爵」は番外に……短編集ということで(「虚空のランチ」もそうなのだが)、作品ごとにオススメ度が微妙に異なるが表題作はすばらしい! (という苦しい理由で)
振り返ってみると、なんと今年はSFががんがん入っています。どうしちゃったのでしょう。それだけ自分に正直だったのかもしれません。
そして可穂さまを外してしまった……
ちなみに、一次選考(更新履歴の中からさらにピックアップされたオススメ本)、二次選考(その中かからさらにオススメ。斜体。この時点で再読作品は外れています)は以下のとおり。
2003年12月 10冊
「シーズ ザ デイ」 「黒い犬」 「ゆきずりの唇」 「帽子」
2004年1月 7冊
「アビス」 「香水」 「オーデュボンの祈り」 「検屍官」 「運命の息子」
2004年2月 5冊
「文体練習」 「鳩」 「不器用な愛」 「Shadow Puppets」 「脳男」
2004年3月 14冊
「弱法師」 「ねこは青、子ねこは黄緑」 「私」 「砂の器」 The Boy Who Lost His Face 「博士の愛した数式」
2004年4月 3冊プラス「ダーコーヴァ年代記残り」
「ダーコーヴァ年代記」シリーズ The OGRE Downstairs 「眠り猫」 「いづくへか」
2004年5月 8冊
「姉飼」 「航路」 「虚空のランチ」 「エンジェル エンジェル エンジェル」 「熱帯感傷紀行―アジア・センチメンタル・ロード―」
2004年6月 7冊
「人間動物園」 「永遠の森」 「タンジェント」
2004年7月 5冊
「きんぴか」 「呼人」 「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
「椿山課長の七日間」
2004年8月 9冊
「帝王」 「血脈」 「繋がれた明日」 「終わりなき戦い」 「星は、昴」 「華氏451度」
2004年9月 4冊
「老人のための残酷童話」 「砲丸の人」
2004年10月 11冊
「妻の帝国」 「グラン・ヴァカンス:廃園の天使T」 「奇跡の少年」 「大人のための残酷童話」
2004年11月 7冊
「バイティング・ザ・サン」 「ぬかるんでから」 「小説探偵GEDO」 「発掘捏造」 「異国伝」
2004年12月 6冊
「魔法使いハウルと火の悪魔」 LOVE THAT DOG 「猫舌男爵」 「蒼穹の昴」
今年は再読本だけどいい本ってのがけっこうありました。
来年もいい本に出会えますように。
そして、来年はせめて100冊を越える更新を目指します。
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