戯れに語る「ワールドコンに行ってきた」お話
というわけで、行ってまいりました、世界SF大会。
……という出だしでは、「どういうわけだよ!」とツッコミを入れた人もいるであろうと思われるので……行くまでの経緯などを。
世界SF大会とは、これまでのわたしのおぼろな知識では「レイバーデイ前後にアメリカで開催」「ヒューゴー賞はここで選出される」「世界規模のSFの祭典」というようなものであって、さらに付け加えるならば「アシモフが司会をしたことがある」とか「有名なSF作家がぞろぞろ参加している」とか……著しく歪んでいるようで、実は"言いえて妙"みたいなものであった。
実をいえば、大学時代、SF研だったわたしが真剣に英語を勉強していたのは、一にも二にも「いつかワールドコンに参加したい!」という思いからだったに他ならない。
(ちなみに、その思いは就職して2年めくらいまでは続いていたのだが、就職先がワールドコン開催時に休みのとれないような場所だったため、いつしか諦めムードにかわり、そして自分自身、少しずつSFから離れていった(←「どこが!」というツッコミが入りそうなのだが)ために薄れていった)
とにもかくにも、そういうわけで、わたしのワールドコンへの思いというのは、熱いような冷めたような、複雑極まりないものに変わっていっていたのである。
で。
もちろん、今回日本初、アジア初、もしかしたら日本で開催されるなんてわたしが生きている間にはもう二度とないかもしれないワールドコンが横浜で開催されるにあたっては、複雑極まりない胸の内が、ふらふら頼りなく揺れたのである。……第一わたし、日本SF大会にすら参加したことないし。一緒に行ってくれそうな人もいないのに、周りが「お友達ばっかり」みたいな人たちばかりだったらさびしいし。
というわけで、実は行くかどうかはぎりぎりまで迷った。
が、感謝します、NHK! 夜のニュースで、ワールドコンが映ったのだ。そしてうちの親は、NHKとかなんとか、そういうお国のものに弱いのだ。いきなりてのひらを返したように、
「SFファンなら行かなくちゃ!」
とかなんとか……親のほうが迷う娘を励ますモードに。
よーし行くぞー!
ということで、日曜日。ふるえる胸をおさえつつ……パシフィコ横浜に向かったのである。
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