"Jenny, package."
"Package," said Jenny. "B-O-X. Package."
"Excellent!" said Mrs.Jewls.
Wayside School is Falling Down
Louis Sachar Avon Books
「穴」を書いたルイス・サッカーのWayside Schoolシリーズ。「Sideways Stories From Waysaide School」「Wayside School is Falling Down」「Wayside School Gets a Little Stranger」が主な作品だが、なぞなぞ集なども発行されている、人気シリーズである。Wayside Schoolは、そもそもSideway(歩道、というか、ただ単に道路とでもいうべきか)沿いに、30のクラスを一階に長くした学校を作ろうとして、間違えて一クラスずつ30階建ての学校になってしまった、というところである。物語はこの30階の生徒たちと、担任のMrs.Jewls、そしてLouis(物語の書き手でもあり、校庭係りでもある)を中心に進められる。とにかく30階の生徒たちはツワモノぞろい。教科書をさかさまにしないと字が読めない子、学校でないと眠れず長期休みに不眠で苦しむ子、などなどなど。
冒頭にあげたシーンは、Louisが重い荷物を30階まで歩いて抱えて持ってきたとき、誰がドアをあけるかを「スペル競争」で決めているところ。「Package」のつづりは、と問われて「B-O-X」と答える生徒も生徒なら、それを「Excellent!」とほめてしまう先生もすごい。と思いません? とにかくおもしろい。アメリカの子どもたちにも大人気のシリーズである。
なお、蛇足ながらつけたし。Wayside Schoolには19階がない。だから、19階を教えているMiss Zarvesもいない。そこんとこ、よろしく。
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